多くの人にとって、がんとは恐ろしい病気だという認識は強いです。たしかにがんは死の危険がある病気ですが、今ではがんは克服されつつあります。ここでは、そんながんの基本的な知識から治療方法まで紹介していきます。

がんとはどんな病気か

悩む女性

がんとは

がんとは、細胞が暴走した結果生まれる悪性腫瘍のことです。従来の細胞は、規則的に分裂し、新しい細胞が古い細胞と入れ替わっていくのですが、何らかの原因で細胞内の遺伝子が傷ついてしまい、その傷が元で細胞の分裂が従来の速度よりも早くなり、際限なく増殖し続けることがあります。そして異常な速さで細胞分裂を行った結果、その増殖した細胞は腫瘍になります。この腫瘍は体の機能を阻害するだけではなく、摂取した栄養も吸収し、さらに細胞分裂を起こし、肥大化していきます。そして、最終的には死に至ります。これが、がんです。なお、がん細胞には潜伏期間があります。がん検査で目視できるようになるのは癌細胞が増殖を始めた10年後くらいなのですが、潜伏期間の段階では人体に与える影響はほぼありません。

がんの厄介な所

ガンの厄介な点は、体の至る所で発生する可能性があるということです。大腸や肺、胃や肝臓などをはじめ、舌や脳、そして骨など、さまざまな臓器、部位ががんになる可能性を秘めています。そして、がん細胞は血液やリンパによって体の様々なところに移動することがあります。これを転移といい、転移したがん細胞も放置するとどんどんと成長していってしまいます。その結果、さらにがんによる病状は悪化してしまう他、治療の箇所も増えてしまうのでその分患者の負担もより大きくなっていってしまいます。つまり、放置すればするほど危険性が増していく病気だということなのです。

がんの原因

がんになる原因は細胞が傷つくことなのですが、何が要因で細胞が傷つくのかということは完全にはわかっておらず、不明な点が多いのが現状です。しかし、すでにがんの原因となる要因の幾つかは判明しています。例えば、多くの食材や嗜好品などに含まれている発がん性物質や、放射線、ウイルス、体内の活性酸素ががんの原因になると判明しています。他に遺伝も関係しているといわれており、家系にがん患者が多い場合はがんのリスクが高くなる傾向があります。

がんになりやすい年代

お年寄り

がんは、ほぼすべての年代の人にかかるリスクがあります。そのため、20代や30代でがんを発症することも少なくはありません。しかし、もっともがんになりやすくなるのは60代以降であり、男性の場合は特に60代になると急増する傾向にあります。考えられる理由としては、体が衰え始め、その影響で免疫力が低下してしまったことにあると考えられます。

グラフ_がんと年齢の関係について
  • 参考サイト:初めてのガン保険
  • がん治療の進歩

    かつては不治の病

    がんは、かつては不治の病として恐れられてきましたが、現在ではもはや不治の病ではありません。近年ではがんの治療法は確立され、早期発見早期治療を行うことで日常生活に影響を与えない状態にまで治すことも可能となりました。

    医療技術の進歩

    がんは大昔から存在しており、紀元前の文献には外科手術を行った記録が残っています。また、1890年代からは外科手術だけではなく、放射線を用いたがん治療も行われるようになりました、当時はまだ研究段階であり、その後何十年にも渡り研究され続けた結果、放射線療法はがん治療の1つの手段として扱われるようになりました。また、抗がん剤も第二次世界大戦中に注目され、研究を続けた結果、がん治療に大いに効果があるとされ、現在も研究・開発が続けられています。こうして、現在がんの3大療法である手術療法、化学療法、放射線療法が確立されました。

    □抗がん剤以外のがん治療について

    手術療法

    手術

    がん治療の中でも手術療法はもっとも古くから行われている治療方法です。具体的な治療方法は、メスを用いて切開し、腫瘍を摘出するという方法です。手術療法はがんを直接目で確認し、摘出するのでもっとも確実な治療方法といえます。早い段階でがんを発見し、他にも転移がないことが確認できれば、一回の手術で完治させることができます。また、初期段階だけではなく、ある程度進行したがんに対しても手術療法が行われます。この場合、転移も考え周辺のリンパ節も切除します。なぜなら、がん細胞がリンパ節経由で転移する可能性があるからです。そのため、転移の恐れのある範囲よりやや広範囲のリンパ節が切除されています。近年では、初期段階の小さながんの場合、内視鏡と呼ばれる手術器具を用いて、手術の際の傷を最小限におさえた治療を行うこともあります。

    放射線治療

    ガンマナイフ

    放射線療法とは、がん細胞に放射線を照射する治療方法です。放射線を照射することにより、細胞が分裂するのを防ぐ他、がん細胞そのものを消滅させることもできます。使用する放射線はX線やγ(ガンマ)線など様々あり、他にも電子線や研究段階の陽子線、重粒子線があります。放射線療法のメリットは、手術療法と違って切除することなくがん治療を行えるということです。臓器を切除せずに治療し、がんになる前と同じ状態に戻せます。しかし、がんの種類や治療場所によって効果や副作用は大きく異なり、場合によっては他の治療法と併用して行われることも多いです。

    がん検診による予防

    がんは、早期発見早期治療を行うことで、体に影響を残すことなく完治できます。しかし、がんは自覚症状が少なく、風邪や下痢と勘違いしてしまうことも多いので気づかれにくい病気でもあります。そのため、がん検診を定期的に行い、チェックを行うことが、がんの早期発見と早期治療のためには非常に重要です。

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